滋賀県でリサイクル事業を手がける「トラスト」と障がい者の自立支援活動に取り組む「特定非営利活動法人ウェルメント」。両者が連携することで、雇用を生み出すと共にSDGsに取り組むなど、“未来のために今できること”を行っております。

この記事では、両者がリサイクル業務を通じて生み出す社会貢献のカタチをご紹介します。

トラストでは就労支援事業を支援しています

プラスチック・金属などのリサイクル事業を行っている滋賀県の「トラスト」では、就労支援事業に取り組む「特定非営利活動法人ウェルメント」と連携し、働くことが困難な障がい者の方々に向けた自立支援を行っています。手選別によるリサイクル作業を通じて、実践的な作業経験をつうことができる環境を提供しております。

「トラスト」は「ウェルメント」と共にリサイクル事業に取り組むことで、資源リサイクルと障がい者の就労支援を組み合わせて運営しています。

特定非営利活動法人ウェルメントについて

ウェルメントのイメージ

ウェルメントは、もともと廃棄品を資源に再生するリサイクル事業からスタートし、地域の就労支援施設の利用者や特別支援学校の生徒と共に作業を進めておりました。そこで、障がいのある方の厳しい就職状況を目の当たりにしました。

働く場がないことで自信を失い、さらに働く機会を逃してしまう悪循環をなくすため、適切な支援と訓練を提供できる場をつくり、リサイクル・リユース事業を通じて雇用を生み出しております。

障がいのある方々の「働くって楽しい♪」という思いを応援すると共に、自立支援に取り組む就労継続支援A型・B型事業として、“雇用型”と“非雇用型”の福祉サービスを行っております。

ウェルメントは現在、就労継続支援A型13事業所と就労継続支援B型5事業所を運営しており、約700人の障がいがある方が福祉サービスを利用しながら働いています。

就労継続支援A型事業とは

就労継続支援A型事業とは、障がい者総合支援法に基づく就労支援事業のひとつで、一般企業への就職が難しい障がいのある方に就労機会を提供し、知識や能力向上のための訓練などを行う障がい福祉サービスを供給することを目的としています。

利用者と雇用契約を結び、原則として最低賃金を保障する“雇用型”のしくみとなっております。

主な職種(雇用型)

  • 事務作業(データ入力、書類整理など)
  • 商品の梱包・発送業務
  • 清掃業務(オフィス・施設など)
  • 製造補助(組み立て作業など)
  • 軽作業(シール貼り、部品検品など)

特徴

  • 一般就労を目指した職種が中心
  • ビジネスマナーやコミュニケーション能力を身につけやすい
  • 責任ある作業や納期管理が求められる業務が多め

就労継続支援B型事業とは

就労継続支援A型事業と同じく、障がい者総合支援法に基づく就労支援事業のひとつで、一般企業への就職が難しい障がいのある方に就労機会と必要な知識と訓練といった福祉サービスを提供することを目的としています。

雇用契約を結ばない“非雇用型”のしくみで、勤務時間などを相談しながら働くことができ、賃金ではなく成果に応じた「工賃」が支払われます。

主な職種(非雇用型)

  • 手作業による軽作業(袋詰め、封入作業など)
  • リサイクル作業(手選別、解体など)
  • 農作業(畑仕事、草取りなど)
  • 簡単なPC作業(データ入力など)

特徴

  • 作業時間や内容の調整が柔軟
  • 作業工程がシンプルで繰り返しやすいものが中心
  • 無理なく自分のペースで進められる作業が多い
項目 就労継続支援A型事業
(雇用型)
就労継続支援B型事業
(非雇用型)
雇用契約 あり(利用者と雇用契約を結ぶ) なし(非雇用型)
賃金形態 原則として最低賃金を保障 成果に応じた「工賃」
作業内容 事務作業、梱包・発送、清掃、製造補助など 軽作業(袋詰め・封入など)、リサイクル、農作業、簡単なPC作業など
働き方の特徴 一般就労を目指した職種が中心。責任ある作業や納期管理が求められる。 作業時間や内容の調整が柔軟。自分のペースで進められる。
目指すゴール 一般企業への就職を目指す 無理なく作業を続けること。生活リズムを整える。
対象となる方 一般就労を目指す障がいのある方 就労が困難でも日中活動を希望する障がいのある方
ビジネスマナー習得 ◎(ビジネスマナーやコミュニケーションスキル向上) △(必要に応じて学べるが重視はしない)
作業工程の特徴 複数工程あり、責任が伴う 繰り返しやすくシンプルな作業が多い

ウェルメントの業務内容

ウェルメントで働く皆さんは、実際のリサイクル事業の現場で作業に従事し、働くスキルを身につけながら社会参加を目指しています。これらの取り組みを通じて、実践的な就労訓練となるだけでなく、環境保全といった社会貢献にもつながっています。
「ウェルメント」の主な業務内容は以下になります。

【リサイクル事業】人の手によるリサイクル処理

「ウェルメント」では、再原料化が難しい分別が必要なプラスチック品種(成分)などの不用品を手作業で分解・選別しています。

機械では対応しきれない細かな部品までしっかりと分別することで、金属、プラスチック、ガラスなどの素材ごとに分類し、100%リサイクルを目指しています。高い再資源化率で資源の有効活用を進めるとともに、環境活動にも貢献しています。

「トラスト」の取り扱い商材の中で、主に使用済みの遊戯機器や電気製品を分別・解体することを担っています。

【リユース事業】回収した部品を人の手によってリユース

液晶パネルや基板など、再利用可能な部品(リユース部品)は丁寧に回収し、必要に応じてその他の部品と組み合わせて製品化します。こうして整えられた部品は国内外に出荷され、新たな製品として再び活用されています。

部品の再利用を通じて資源の有効活用を図るとともに、利用者にとっても作業を通じた成長と自信につながる取り組みとなっております。

ウェルメントのSDGsへの取り組み

SDGsのイメージ

ウェルメントは、事業活動を通じてSDGsの達成に貢献することを目指しています。

SDGsとは

SDGs(エスディージーズ)とは、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称で、2015年に国連で採択された国際目標です。

2030年までに、貧困や飢餓の解消、環境保全、経済成長など、世界が直面するさまざまな課題を解決し、誰もが暮らしやすい社会を実現することを目指しています。

その中でもリサイクル事業は、「12. つくる責任 つかう責任」「13. 気候変動に具体的な対策を」などに深く関わる取り組みです。限りある資源を有効活用し、廃棄物の削減やCO2排出量の抑制に貢献することは、SDGsの目標達成にもつながります。
リサイクルを進めることは、未来の地球環境を守るための重要なステップなのです。

SDGsへの取り組み

ウェルメントでは、SDGsの取り組みとして「障がい者支援」と「リサイクル」に取り組んでおります。

障がい者支援

SDGsの取り組みとして障がい者支援に力を入れています。現在約658人の方がサービスを利用しながら働いており、さまざまな仕事を通じて働く力を養う機会を提供しています。

一人ひとりの個性と能力が尊重される社会の実現を目指し、今後も活動を続けていきます。

リサイクル

ウェルメントでは、人の手だからこそできる処理方法で100%のリサイクルを目指し、環境負荷の軽減に努めています。

さらに、リサイクルによって回収した部品も人の手によってリユースすると共に、再利用可能なリユース部品を回収し、他の部品と組み合わせて国内外へ出荷するフローを構築しています。

まとめ

この記事では、滋賀県内にある障がい者就労支援事業を行っている「特定非営利活動法人ウェルメント」と、リサイクル事業を行っている「トラスト」の関係性や事業内容についてご紹介しました。

「トラスト」と「ウェルメント」が連携することで、リサイクル事業と就労継続支援事業を通じて、社会貢献と環境保全に取り組んでいます。

手作業による丁寧なリサイクル作業で資源の有効活用を進め、限りある資源を未来につなぐ活動は、SDGsの理念にも深くつながる取り組みです。

環境改善や社会貢献に少しでも関心がある方や、リサイクル業務に携わりながら地域や社会のお役に立ちたいと考えている方は、ぜひ「トラスト」で一緒に働きませんか?

本記事を読み、興味を抱いた方はお気軽にこちらへお問い合わせください。